その恋は片思いでしたが、イケるんじゃないか、と思っていた恋だったので、まさに青天の霹靂でした。
仕方がないな・・・とあきらめて、相手の恋を応援することにしたんです。
ところが、ですね。
表向きは応援できても、心の中ではものすごい葛藤の日々でした。
今考えると、とても醜い自分だったなと思います。
あの子の何がいいんだろう、どこが好きなんだろう。
絶対に私のほうが彼を理解してるし、絶対に気が合うのに。
どうして私はダメなんだろう、何があの子より劣ってるんだろう。
そんな嫉妬心ばかりが募って、だんだん応援しているフリをするのも辛くなっていきました。
そしてとうとうある日、キレてしまったんです。
「あの子の何がいいわけ?私はずっと○○くんのこと、好きだったのに!」
彼は一瞬とても驚いた顔をしていましたが、静かにこう言いました。
「おまえの気持ちは嬉しいし、気付かなくてごめん、多分無神経に傷付けたんだと思う。でも、俺のことはいいけど、彼女のこと悪く言うなよ」
嫌われた、と思いました。
でもそれ以上に、とっても恥ずかしかったです。
自分のことばっかり考えて、彼女の粗探しばっかりして、自分を磨くこともせず、なんでなんでばっかり。
嫉妬しかしてないんですよね、その間。
それに気付いてから、改めて彼女をじっと観察してみると、彼が好きになった理由が何となく分かりました。
私と正反対でした、絶対に人を悪く言わないんだもの。
未熟だったなあ、と思います。
彼に嫌われたことはショックだったけど、大事なことを教わりました。
自分の心を表すかのように振り続ける雨の中。
大好きな人を見送った人もいるでしょう。
追いかけられるものなら、追いかけていきたい。
でもそうできなかったのは、なぜでしょうか。
今のあなたの姿を見て、彼はどう思うでしょうか。
2人の恋を引き裂くように閉まったドア。
呆然と眺めていた女性を見かけたことがあります。
あなたもそんな別れを経験したかもしれませんね。
素直になれなかった自分、求めてばかりいた自分。
反省するところは、きっとたくさんあるはずです。
強がらずに、泣いてしまえばいいのです。
大好きな人を失って、苦しまない人はいません。
カッコ悪くもない。
泣いた分だけ、きっと綺麗になります。
2人には、何が足りなかったのでしょうか。
あなただけが悪かった?
相手だけが悪かった?
そんなことはないはず、ですよね?
私たちの体全体の細胞は、二年か三年くらいで全部入れ替わるんだって。だから、なのかな。あんなに悲しかったのに、今ではちゃんと生きられる。
失恋のあと、恋は始まる
恋をして恋を失った方が、一度も恋をしなかったよりマシである。
強いってことは、泣かないことじゃない。泣いてもまた笑えること。
時間は確かに薬になる しかし病を治すのは自分自身だ